第25回 教材工夫展が盛況のうちに終了しました!


第25回障害児基礎教育研究会教材工夫展が、東京福祉大学池袋キャンパス9号館にて開催されました。
駅から4分と至便な場所で、約180名の方が参加してくださいました。
お子様連れのご家族や、車椅子の方、東京のみならず、群馬、茨城、千葉、新潟など関東近県や、遠くは沖縄、福井、佐賀、兵庫などから
多数の方が参加してくださいました。参加者の所属は、特別支援学校が90名、その他、児童発達センターや放課後等デイサービス、
東京福祉大学の学生や卒業生など。暖かい雰囲気の中で、スタッフも大変楽しく過ごさせていただきました。
ご協力いただきました皆様とともに、会場をお借りした東京福祉大学に感謝申し上げます。
   

創始者 水口先生を語る (宮崎英憲先生、若杉哲文先生)

座談会の様子  水口先生の故郷、熊本県五木村
   

 教材を介してかかわりのきっかけを探す 
-「いやだ」から「ありがとう」の笑顔へ -
 研究発表は、多摩桜の丘学園の加部清子先生が行ないました。発表内容は、障害児基礎教育研究会が毎年訪れている、福井県の社会福祉法人「光道園」での実践でした。
 最初は「いやだ」と教材を放り投げていた入所者Aさんの、本当はかかわりたい気持ちを汲み取り、Aさんの行動にあわせることによって次第に学習に向かう様子がビデオの画面に現われていました。一見拒否的にみえる行動の中に表現されている、「つかむ」「投げる」などの自発的行動を手がかりとして、いくつか教材を変えながら最後に達成感に導く様子が画面から伝わり、事後のアンケートの中にも「悪戦苦闘しながら次第に入所者の心を掴む様子がよくわかりました」などの感想がありました。

以下は使用された教材です。

            
 玉ひも教材(水口先生考案)  ステンレスのクーゲルバーン
(筑波大学附属大塚特別支援学校 正木隆先生作成)
 
  「物をつかみ続けることができる」ことを生かせないかと提示した教材だが、すぐに「いやや」と意思表示  ステンレス球をのせると、らせん状の部分を球が転がり、皿に落ちて「チーン」と鳴る。転がるときにも、ぐるんぐるん、と音がする。
1度目は玉を手にしても「いやや」が強く容器に入れるのが精一杯だった。しかし、他の教材に取り組んだ後に提示した2度目は、一緒に玉を持ち、レールの上で手を離すようにすると、「チーン」に対して自分から拍手をした。玉がレールを転がる音を聞きながら、結果を期待できることがわかった。
棒の部分を倒すと振動する教材(伊藤靖先生作)  電動歯ブラシにカプセルトイのカプセルを付けた教材
(松村緑治先生作)
 市販のジョイスティック様の構造で、棒の部分を倒すと振動する。
棒の付け根はばねになっているため、様々な方向に動かすことができ、大きな力が加わっても倒れない。 最初に提示したためか、振動は心地よくない感じで、払いのけるという行動で意思表示した。2回目からは、払いのける、つかむなどの行動全てを肯定的に評価。投げるような動きに掛け声をつけて応じた。
 柄の部分を握ると振動する。先に鈴の入ったカプセルがついており、両手でひっぱると柄から外れる。1回目はひっぱってカプセルを外してしまった。外したカプセルを容器に入れるよう誘うと、慎重にさし入れて底で手を放した。2回目からは、3,2,1の掛け声に合わせて投げるように働きかける。棒をもったまま振るような動きが出てきた。「ちょうだい」に応じることができた。つかむことができるので、「筒抜き」に応じられるのではと考えた。


展示された教材教具